業務用エアコンが水漏れした時の対処法

水漏れの原因とは?

温度差による結露:
外気温が異常に高い中、エアコンの設定温度を下げ過ぎると結露します。真夏に氷水を入れたコップの周りに水滴がつくのと同じ症状です。その水滴がエアコンから落ちて水漏れとなってしまいます。

フィルターの詰まり:
フィルターが汚れると、空気の流れが阻害され冷却効果が低下します。室内の温度が下がらないのでエアコンがフル稼働して、水漏れの原因となります。

ドレンパンの汚れ:
エアコン内のドレンパン(水受け)に汚れが詰まると、上手く排水できずに水漏れの原因となります。

ドレンポンプの故障:
機種にもよりますが、エアコン内のドレンパン(水受け)から水を吸い上げるポンプが故障すると、排水が出来ないため水漏れが発生します。

排水ホースの不具合:
ホースの破損や詰まり、勾配の変化や繋ぎ目の異常などの不具合がある場合、水漏れの原因が高まります。

水漏れ時の即時対処法

業務用エアコンから水漏れが発生した場合、以下の対処法を迅速に実行することが重要です。水漏れが放置されると、建物内部やエアコン自体に損害をもたらす可能性があります。

安全確保と電源の切断:
まず、エアコンの電源をすぐに切断しましょう。これにより、電気的な危険を回避できます。また、水漏れが床に電気的な問題を引き起こす可能性もあるため、安全を確保しましょう。

水の収集と排水対策:
エアコンから漏れた水を収集するためにバケツやタオルを使用し、水が床や周囲の機器に影響を与えないようにしましょう。その後、メーカーや業者へ連絡し、症状を伝えましょう。業務用エアコンの場合、フィルター清掃以外は専門業者に任せるのが一番です。

どうしてもエアコンを稼働させたい場合:
エアコン内部のドレンパン(水受け)は、自身で水抜きができる構造になっています。下記手順でエアコン内部に溜まっている水を抜けば、一時的に水漏れが止まるかもしれません。

①フィルター部分を開ける

②バケツを準備し、ゴム栓を抜く

③水が抜け切ったら、逆手順で元に戻す

 ※ゴム栓は、奥まで差し込む必要があります

水漏れの予防と定期的なメンテナンス

水漏れを未然に防ぐためには、エアコンの定期的なメンテナンスが欠かせません。以下は、水漏れの予防策と定期的なメンテナンスに関するアドバイスです。

定期的なフィルター清掃:
エアコンのフィルターは空気中の塵や異物をキャッチし、詰まることがあります。フィルターが詰まると、エアコンの冷却効率が低下し、凍結のリスクが高まります。定期的にフィルターを清掃しましょう。

ドレンパンのクリーニング:
ドレンパンは水を収集するための部品で、詰まりや汚れが蓄積しやすいです。専門業者に依頼して定期的にエアコン内部のドレンパンなどを清掃し、スムーズな排水を確保しましょう。

専門家による定期点検:
水漏れを予防するために、定期的な専門家による点検と保守をスケジュールに組み込むことも重要です。専門家はエアコン全体の状態を評価し、問題を早期に発見し修理することができます。

まとめ: 水漏れの対処法と予防策

業務用エアコンからの水漏れは、建物や機器に大きな被害をもたらす可能性があるため、迅速な対処が必要です。水漏れの原因を理解し、即座に電源を切断して安全を確保し、水を収集することは重要な手順です。

さらに、水漏れを予防するために定期的なメンテナンスを実施し、エアコンのフィルター清掃やドレンパンの清掃を怠らないようにしましょう。定期的な清掃や点検を専門家に依頼し、問題を早期に発見して修理することで、水漏れのリスクを最小限に抑えることができます。業務用エアコンの適切な管理とメンテナンスにより、快適な室内環境を維持し、機器の寿命を延ばすことが可能です。